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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻1号

1998年01月発行

今月の臨床 先天異常をどう診るか

画像診断でどこまでわかるか

2.妊娠中期以降の診断と異常の特徴—頭頸部

著者: 田中守1 宮越敬1 吉村𣳾典1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.28 - P.31

文献概要

 近年,産科における胎児管理上,超音波断層法による胎児観察が必須となってきている.ことに胎児頭部は大横径(BPD)の計測時に必ず観察される部位であり,全身のなかで最も産科医療従事者の目に触れる臓器の一つである.当院産婦人科における胎児ハイリスク外来に何らかの胎児異常で紹介された患者の約20%を占め,紹介理由の上位を占めている.しかしながら,胎児頭部の先天異常の正確な診断のためには,妊娠週数にともなう中枢神経系の発達および超音波断層法の欠点などを十分に理解する必要があるものと思われる.また,妊娠中期まで生理的,相対的に側脳室が拡張しているため,いわゆる水頭症の早期診断は困難である.本稿では,顔面および頸部と頭部に分け,いくつかの代表的な先天異常についての特徴的な超音波断層像を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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