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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻1号

1998年01月発行

今月の臨床 先天異常をどう診るか

画像診断でどこまでわかるか

4.妊娠中期以降の診断と異常の特徴—骨格,運動系(脊髄,四肢)

著者: 末原則幸1

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター産科

ページ範囲:P.38 - P.41

文献概要

四肢の骨格の異常
 胎児の四肢は妊娠8〜9週ですでに確認することができるが,計測が可能になるのは妊娠12週以後になる.さらに妊娠18週ころになると,手指の確認が可能になってくる.
 大腿骨長(femur length:FL)や上腕骨長(humerus length:HL)の計測は,妊娠中期(おおよそ妊娠13週以後)以降においては,胎児成長度の評価のために欠かせない計測値である.骨の成長に異常がない場合はFLやHLは妊娠週数とよく相関する.しかし,ときに四肢が週数の標準値に比較して短く,四肢骨格の異常を疑うことも少なくない.一般にFLやHLが−2.0SD以下の場合には,四肢短縮症を疑う.多くの四肢短縮症では,妊娠20〜22週までにFLやHLが−2.0SD以下になることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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