icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻1号

1998年01月発行

文献概要

今月の臨床 先天異常をどう診るか 新しい検査法

1.染色体分析はどこまで進んだか

著者: 古山順一1

所属機関: 1兵庫医科大学医学部医学科遺伝学

ページ範囲:P.42 - P.45

文献購入ページに移動
 ヒトにおけるはじめての染色体異常の報告は,1959年のLejeuneらによる21trisomy(Downsyndrome)の報告である.1969年にはQバンド法,1970年にはGバンド法が開発され,個々の染色体の識別が可能となり,染色体異常の分析は飛躍的に進歩した.本邦でも1973年から染色体検査が健康保険の適用となり,染色体分析が研究レベルから検査センターでの検査へ移行した.爾来,染色体異常の発見から38年を経過した今日,ビオチンなどの化学物質でクローン化DNAプローブをハプテン化し染色体DNAまたは細胞核DNAとハイブリダイズして,雑種形成部を蛍光顕微鏡下で検出するfluorescence in situ hybridization(FISH)法が一般化され,染色体分析は第2の黄金期に入った感がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?