文献詳細
文献概要
今月の臨床 先天異常をどう診るか 新しい検査法
4.母体血からの胎児診断
著者: 北谷真潮1
所属機関: 1金沢医科大学人類遺伝学研究部門
ページ範囲:P.54 - P.56
文献購入ページに移動 胎児の遺伝性疾患や染色体異常症の診断は,絨毛採取や羊水穿刺で得た胎児由来細胞を用いて行われている.これらの方法は少ないながらも胎児損傷や流産の危険を伴う.より侵襲の少ない胎児診断法が求められている.妊娠母体末梢血中には極少量の胎児血球が存在する.この胎児血球を分取できればPCR (polymerase chain reaction)法やFISH(fluorescence in situ hybridization)法で,遺伝子変異や数的染色体異常の診断が可能となる.
掲載誌情報