文献詳細
文献概要
今月の臨床 先天異常をどう診るか 新生児のマススクリーニングと臨床的対応
2.先天性甲状腺機能低下症・先天性副腎皮質過形成症
著者: 安達昌功1 立花克彦1 諏訪珹三1
所属機関: 1神奈川県立こども医療センター内分泌代謝科
ページ範囲:P.72 - P.76
文献購入ページに移動クレチン症患児では,胎児期から甲状腺ホルモン産生の低下した状態にあり,放置されると著明な成長および発達の障害をきたす.しかし,新生児期には,不活発・黄疸・便秘などの非特異的な症状しか示さないことが多く,臨床症状からの早期発見は困難である.そこで,RIA法の開発と相まって,1970年代からクレチン症の新生児マススクリーニングが各国で試みられ1),わが国でも1979年10月より公費負担で全国的に実施されている.
掲載誌情報