文献詳細
今月の臨床 羊水
羊水の生物学
2.羊水中のサイトカイン—妊娠中毒症と免疫活性
著者: 越智博1 伊藤昌春2
所属機関: 1愛媛大学医学部周産母子センター 2愛媛大学医学部産科婦人科
ページ範囲:P.1240 - P.1243
文献概要
サイトカインは,レセプターに結合することによって局所においてパラクリン調節またはオトクリン調節を介して,免疫応答,炎症反応の惹起,細胞増殖・分化あるいは傷害作用などを起こす.子宮・胎盤においてもさまざまなサイトカインの産生が確認され,これらが羊水中にも存在している.本稿ではサイトカインと妊娠中毒症(以下,中毒症と略す)の発症に関する最近の知見を中心に概説する.
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