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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻10号

1998年10月発行

文献概要

今月の臨床 羊水 羊水異常の治療

4.前期破水の治療 2)新生児感染症のリスク評価

著者: 星順1

所属機関: 1帝京大学医学部小児科

ページ範囲:P.1296 - P.1298

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 垂直感染は新生児期に特徴的な感染症の伝搬経路である.前期破水は垂直感染の重要な危険因子であるが,新生児期は生体反応が乏しく感度と選択性に優れた診断法が確立されていない.新生児の敗血症はおよそ1,000例の出生に1例程度の頻度であるため,過剰に抗生剤を投与していることが危惧され,さらには耐性菌の出現を助長していると考えられる.また,感染防御機構が未熟であるため,B群溶連菌に代表されるような早発劇症型を呈する症例もあり,いまだ解決されない大きな問題である.
 本稿では,垂直感染の重要な危険因子である前期破水と,垂直感染のなかでも前期破水と直接関係する児の経産道感染の評価について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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