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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻11号

1998年11月発行

今月の臨床 HRT—ベストテクニック

リスク症例におけるHRT

1.婦人科癌術後

著者: 落合和徳1 小林重光1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1400 - P.1402

文献概要

 今日,ホルモン補充療法(HRT)またはエストロゲン補充療法(ERT)が広く一般に浸透,支持されるに至り,その対象は更年期女性のみならず,術後の婦人科癌患者にまで拡大されるようになった.しかしエストロゲンはその標的器官である婦人科臓器の発癌,とくに子宮体癌の発生・増殖と深くかかわっており,HRTを実施するにあたっては術後投与により生ずる二次発癌のriskについての知識をよく整理しておく必要がある.患者のもつ不安を取り除くことで治療の開始,継続が可能ならば,そのbenefitは大きく,骨粗鬆症,虚血性心疾患,外性器の萎縮などの予防のほか,後療法を側面から支え,QOLを向上させるといった点からもHRTは重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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