icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻11号

1998年11月発行

文献概要

今月の臨床 HRT—ベストテクニック リスク症例におけるHRT

4.肝機能障害

著者: 鈴木瞭1

所属機関: 1国立大阪病院産婦人科

ページ範囲:P.1410 - P.1412

文献購入ページに移動
 estrogen(E)を経口投与すると,消化管より吸収された後,肝臓で代謝を受ける.この際,Eはcorticosteroid binding globulinやsex bindingglobulinなどの合成を増加させ,長期の使用により滑面小胞体の肥厚や毛細血管の変化をきたす.また,肝内の胆汁のうっ滞や胆汁内のコレステロールの増加をみる.そのため,Eの長期の連用により肝機能障害や胆嚢疾患,胆石症をもたらす可能性が考えられる.本稿ではホルモン代償療法(HRT)の肝障害について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?