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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻12号

1998年12月発行

今月の臨床 内視鏡手術—どこまで進んだか

概説

4.他科領域における現況と将来 2)泌尿器科における腹腔鏡手術の現況

著者: 松田公志1

所属機関: 1関西医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.1468 - P.1469

文献概要

 泌尿器科領域の腹腔鏡の歴史は古く,1970年代に触知不能精巣の局在診断のための検査が行われた.腹腔内精巣は通常の卵巣と同じ位置に存在することが多く,腹腔鏡で診断が容易である.腹腔鏡が手術手技として導入されたのは,1991年に発表された骨盤リンパ節郭清術以降で,その後精索静脈瘤手術,腎摘除術,副腎摘除術など,多くの泌尿器腹腔鏡手術手技が開発された1,2)
 泌尿器腹腔鏡手術の特徴は,対象となる臓器が後腹膜腔に存在することである.このため,経腹膜到達法(通常の腹腔鏡)のほかに,腹腔を経由せずに直接後腹膜腔に外套管を挿入,二酸化炭素を注入して手術野を作成する後腹膜鏡手術も開発された.代表的泌尿器腹腔鏡手術である副腎摘除術と腎摘除術について述べ,最後に泌尿器腹腔鏡手術の今後の展望を考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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