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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻12号

1998年12月発行

文献概要

今月の臨床 内視鏡手術—どこまで進んだか 基本操作と基本手技

1.気腹法

著者: 可世木久幸1

所属機関: 1日本医科大学産科婦人科

ページ範囲:P.1470 - P.1475

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 成書によれば20世紀初頭にスウェーデンで開催された万国博覧会にイヌを材料として腹腔鏡が行われたとのことである1).このとき腹腔内にはairを注入したと言われている.おそらく,このときが気腹法による腹腔鏡の第一歩であったことと思われる.その後,腹腔鏡を行うものは腹腔内にさまざまなガスを注入して行った2).しかしながら,誰一人として腹壁を吊り上げて腹腔内を観察しようと思ったものはいなかった.ごく最近になって吊り上げ法による腹腔鏡が行われるようになったが3),この方法は逆転の発想とも言うべきものであろう.
 本稿では気腹法の進歩について解説する.内視鏡外科の器具に関しては,より安全に,より確実に,より迅速に,より簡単に操作が可能であり,誰が行っても再現性よく行うことができる器具が望まれる.その観点から,気腹針,気腹装置,気腹操作,気腹法腹腔鏡手術の注意点について記載する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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