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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻12号

1998年12月発行

今月の臨床 内視鏡手術—どこまで進んだか

合併症と副作用およびその対策

1.合併症と副作用およびその対策

著者: 澤田富夫1 門脇恵1 石川あずみ1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1488 - P.1493

文献概要

 近年,腹腔鏡下手術はminimal invasive sur—geryとして急速に発展をし,その実施施設,実施件数も急激に増加してきている.患者へのQOLの改善を目的とした腹腔鏡下手術は今や,婦人科手術術式の一つとして重要な位置を占めている.しかし,腹腔鏡下手術はごく限られたアクセスルートにより閉鎖された空間に向かい平面的なテレビモニター上を直視しながら,両肢,両脚をコーディネイトしつつ行う手術であるため,開腹手術では考えられなかった種々の問題点や合併症に遭遇することがある.これらは腹腔鏡下手術の基本的手技に基づいて実施していても生じてしまうものもあれば,注意を怠っていることで生じる場合もある.種々の合併症を発生させないことはもとより大切であるが,起こってしまった状況に対し対応策を知っていれば回避できることも多いことから,発生したいろいろな合併症(表1)について互いに検討し合うことは,腹腔鏡下手術の発展のために,きわめて有意義であると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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