icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻12号

1998年12月発行

文献概要

今月の臨床 内視鏡手術—どこまで進んだか 腹腔鏡下手術

1.子宮筋腫核出術

著者: 伊熊健一郎1 子安保喜1 堀内功1 西尾元宏1

所属機関: 1宝塚市立病院産婦人科

ページ範囲:P.1494 - P.1498

文献購入ページに移動
 腹腔鏡による子宮筋腫核出術(laparoscopicmyomectomy:LM)は,患者が切望する子宮機能温存手術として欧米諸国をはじめ1-5),わが国においてもすでに実施されている6-11).しかしLMは①筋腫の核出,②筋層の修復,③筋腫の回収などの独立した3行程の操作が必須である.そのためには器具や器材の整備をはじめとして,術者の熟練した手技の習得,スタッフの育成などが要求される.一方では,本法の利点や有用性を論ずる前に確実性や安全性3,12-17),手術時間や経済性18,19)といった面は避けては通れない課題点でもある.
 そのようななか,LMには腹腔鏡下に全手術行程を行おうとする従来法のTLM(total laparos—copic myomectomy)1-11)の他に,腹腔鏡下に補助操作をしたうえで,主な手術操作は4〜5cmの腹壁小切開部から用手的に行おうとするLAM(laparoscopically assisted myomectomy)7,17,21)といった新たな概念も導入され,手術そのものの簡便性にも注目されてきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?