文献詳細
文献概要
今月の臨床 内視鏡手術—どこまで進んだか その他の内視鏡手術
2.卵管鏡下手術
著者: 末岡浩1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.1526 - P.1530
文献購入ページに移動卵管不妊に対する最近の取り組み
女性側の不妊原因のなかでも最も高頻度に存在すると考えられている卵管因子ではあるが,卵管は細長く蛇行する臓器であるため,とくに内腔側の病態把握と治療法は困難な面が多く,有力な手法はないまま他の生殖補助技術による治療が行われてきた.
卵管機能は排卵された卵子を採取し,精子と卵子の通過路となり,さらに膨大部での受精と,約1週間にわたる初期胚の成長の場を提供するというきわめて重要な環境因子を担っている.しかし,同時に卵管は子宮を通じて体外に連続する臓器であるため,感染を起こしやすく,また子宮内膜症例などの原因で癒着を生じるなど,疾患によってその機能を障害されやすい臓器である.そのために,不妊や子宮外妊娠などの発生の原因となることが指摘される.
女性側の不妊原因のなかでも最も高頻度に存在すると考えられている卵管因子ではあるが,卵管は細長く蛇行する臓器であるため,とくに内腔側の病態把握と治療法は困難な面が多く,有力な手法はないまま他の生殖補助技術による治療が行われてきた.
卵管機能は排卵された卵子を採取し,精子と卵子の通過路となり,さらに膨大部での受精と,約1週間にわたる初期胚の成長の場を提供するというきわめて重要な環境因子を担っている.しかし,同時に卵管は子宮を通じて体外に連続する臓器であるため,感染を起こしやすく,また子宮内膜症例などの原因で癒着を生じるなど,疾患によってその機能を障害されやすい臓器である.そのために,不妊や子宮外妊娠などの発生の原因となることが指摘される.
掲載誌情報