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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻12号

1998年12月発行

連載 OBSTETRIC NEWS

誘発分娩は何日間行うべきか?

著者: 武久徹

ページ範囲:P.1532 - P.1533

文献概要

 米国の1992年の統計では,400万例の分娩の約11%に誘発分娩が行われている(Monthly VitalStatistics Report 43(5):Supplement, Octo—ber 25,1994).おもに正常妊娠を取り扱っている当院でも,誘発分娩は約5%(表1)の症例に必要となる.世界的に陣痛増強剤の第一選択として使用されるオキシトシンには,頸管成熟[Bishopはビショップ・スコア≧9(OG 24:266,1964),米国産婦人科学会(ACOG)はビショップ・スコア≧6(ACOG Tech Bull, No.110,1987)]を促進させる作用がほとんどないため,未成熟頸管の妊婦に使用すると,誘発分娩はしばしば不成功に終わることがある(Management of Labor and Deliv—ery.ed Creasy RK, p308,1997).したがって,オキシトシンのみによる誘発分娩を行っても,多くの妊婦は開始後24時間以上経過しても,分娩終了しない(Effective Care in Pregnancy andChildbirth.p1057, 1989).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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