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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻2号

1998年02月発行

文献概要

今月の臨床 腫瘍マーカーは何を語るか 腫瘍マーカーの特性

3.悪性度に関連する腫瘍マーカー—糖鎖構造の変化の意義

著者: 古本博孝1 平尾務1

所属機関: 1徳島大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.140 - P.143

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 実際の臨床に携わっていると,同じ原発臓器の同じ組織型の癌であっても症例によってその性格の違いに驚かされることが少なくない.浸潤のごく浅い時期から転移を認める症例もあれば,原発巣は巨大に腫大しているにもかかわらず転移もなく再発もしない症例も見受けられる.あるいは月単位で進行し短期間で死亡する症例もあれば,腹腔内に腫瘤を形成したまま数年間生存する症例もある.このように同じ癌といってもその悪性度にはかなり幅があるわけであるが,癌の悪性度は何によって規定されるのであろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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