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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻2号

1998年02月発行

今月の臨床 腫瘍マーカーは何を語るか

腫瘍マーカーの特性

4.腫瘍マーカーとしての癌抑制遺伝子

著者: 上岡陽亮1 西田純一1 和氣徳夫1

所属機関: 1九州大学生体防御医学研究所産婦人科

ページ範囲:P.144 - P.148

文献概要

 癌遺伝子は遺伝子機能が活性化される遺伝子変異が生じることによって,細胞の異常増殖や転移・浸潤能獲得といった癌細胞としての形質の変化をもたらす.それに対して癌抑制遺伝子(tumorsuppressor gene)は正常細胞においては細胞の増殖抑制・分化の制御に関与しているが,その遺伝子機能の不活化によって細胞形質の悪性化が引き起こされる.癌遺伝子は自動車のアクセル,癌抑制遺伝子はブレーキにたとえられる.そのブレーキの故障が遺伝することにより悪性腫瘍の家族性発症をみることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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