icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻2号

1998年02月発行

今月の臨床 腫瘍マーカーは何を語るか

診断への実践的応用

4.子宮頸癌の予防と抗HPV抗体

著者: 恩田貴志1 喜納奈緒1 吉川裕之1

所属機関: 1東京大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.170 - P.172

文献概要

 ヒトパピローマウイルス(HPV)は現在までに70種類以上の型が同定されており,婦人科領域に関連の深い型として,6,11型は尖圭コンジローマの,16,18,31,33,35,45,52,56,58型など約10の型は子宮頸部前癌病変や子宮頸癌の原因ウイルスと考えられている.子宮頸癌においては,約90%にHPV DNAが検出され1),検出されるHPVの型により子宮頸癌の予後に差が認められることなども報告されている2).現在,HPVに対する免疫応答(ワクチン)を利用したHPV感染に対する予防的ワクチンや,子宮頸癌に対する治療的ワクチンについて研究が開始されており,これまでに明らかとなった抗HPV抗体の検出に関する研究結果などをもとに,盛んに研究が行われている.
 ここでは,抗HPV抗体およびワクチン開発に関する研究について紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら