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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻2号

1998年02月発行

今月の臨床 腫瘍マーカーは何を語るか

治療戦略への応用

2.卵巣癌の術後管理

著者: 木村英三1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学産婦人科

ページ範囲:P.180 - P.183

文献概要

 腫瘍マーカーの有効な利用法としては,癌の早期診断,鑑別診断,予後の推定,治療の効果判定,再発の早期診断,転移巣の経過観察などがある.これらは,結果的にはすべて患者の予後に関連する事項であるが,乳癌のHER−2/neu1)のようにその物質の発現そのものが予後を左右する場合と,血清中に存在するマーカーのように,その物質を測定することにより病態の状況判断を容易にし適切な治療の開始を可能にするなど間接的に予後に関与するものとがある.本稿では,主に後者の面から卵巣癌の術後管理におけるCA125の意義と問題点に焦点をしぼって述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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