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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻2号

1998年02月発行

今月の臨床 腫瘍マーカーは何を語るか

治療戦略への応用

3.子宮体癌の治療効果判定

著者: 横田治重1

所属機関: 1日立製作所日立総合病院産婦人科

ページ範囲:P.184 - P.185

文献概要

 子宮体癌は,発症数・死亡数ともに増加しつつあり,子宮外進展を伴う進行症例も全体の20%以上にのぼる.これらの進行例では,術後補充療法として従来より行われてきた放射線療法に加え,病変の進展度に応じ,化学療法も施行してその成績を検討する試みが行われてきている1,2).このような集学的治療を行う場合,治療効果の判定の客観的基準があれば,治療計画はより的確なものとなるであろう.測定可能残存病変のないハイリスク例の多い予宮体癌の場合,手術と術後追加治療を含めた治療効果の判定指標として,血中腫瘍マーカーの推移に期待が寄せられる.本稿では卵巣癌との対比をしながら,子宮体癌の治療効果判定における腫瘍マーカーの役割について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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