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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻2号

1998年02月発行

文献概要

今月の臨床 腫瘍マーカーは何を語るか 治療戦略への応用

5.絨毛性疾患の管理

著者: 後藤節子1 岡本知光2 野村誠二2

所属機関: 1名古屋大学医学部保健学科 2名古屋大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.192 - P.195

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 理想的な腫瘍マーカーとは癌の発生に伴って体液中に出現し,腫瘍量をよく反映し,再発に際しても臨床所見に先立って増加を認めるものである.絨毛性ゴナドトロピン(HCG)は,絨毛性疾患の病態把握のためには,ほぼ理想的な腫瘍マーカーである.
 絨毛性疾患は若年者に多いため患者は子宮摘出療法を望まないこと,さらに発症早期より血行性転移(肺・頭蓋内転移など)がみられるため,化学療法が第一次的療法に選択されることが多い.したがって,その病態把握にはHCG測定はきわめて重要である.本稿では,絨毛癌および存続絨毛症である臨床的絨毛癌治療におけるHCG測定の意義とその留意点について解説する1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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