icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻3号

1998年03月発行

今月の臨床 産科と凝固異常

産科診療と凝固異常

6.胎内発育障害

著者: 対馬ルリ子1

所属機関: 1都立墨東病院産婦人科

ページ範囲:P.306 - P.309

文献概要

 子宮内胎児発育遅延(IUGR)の病因や病態が血液凝固異常と密接にかかわりあっていることは今や共通の認識となってきているが,その発生の機序に関しては不明な点も多く,また分娩前にIUGRの原因を診断することの難しさも相まって,予防や治療にはいまだほど遠いのが現状である.しかし,近年,抗リン脂質抗体症候群(APS)によるIUGRの診断や治療にはある程度の理解が得られてきたことから,血液凝固異常や免疫異常に関連した疾患群の胎児発育異常については予知や治療の可能性が期待されてきた.
 本稿では現在までにわかっていることを整理して,実際のIUGRの臨床管理に役だてることを目的としたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら