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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻3号

1998年03月発行

文献概要

連載 産婦人科キーワード・6

コロニー刺激因子

著者: 鎌田正晴1 古本博孝1 青野敏博1

所属機関: 1徳島大学

ページ範囲:P.358 - P.359

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語源
 軟寒天などの培地で骨髄細胞を一つずつ固定して培養すると,分裂増殖した細胞は,肉眼的に観察できる細胞集塊(コロニー)を形成する.“col—ony”とは,「植民都市」を意味するギリシア語である.そのコロニーを作るもとの未熟な造血前駆細胞をコロニー形成単位(colony forming unit:CFU)あるいは細胞(CFC)といい,CFUに作用してコロニーを作らせる物質がコロニー刺激因子(colony stimulating factor:CSF)である.例えば顆粒球(granulocyte)のコロニーは,CFU—granulocyte(CFU-G)にG-CSFが作用して形成される.その他,CFU-M(マクロファージ,macrophage)を刺激するM-CSF,CFU-GMに作用するGM-CSFがある.“granulum”は,「砕く」という原義から「小さな粒」を意味し,“macro”および“phag”は,それぞれ「大きい」,「食べる」を意味するギリシア語である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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