icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻4号

1998年04月発行

今月の臨床 経腟超音波を使いこなす

不妊症治療への応用

4.IVF-ETへの応用

著者: 中川浩次1 山野修司1 青野敏博1

所属機関: 1徳島大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.538 - P.542

文献概要

 経腟超音波はプローブを卵巣や子宮に近づけて操作ができるため,経腹超音波で骨盤内臓器を観察する際に使用する周波数(3MHz,5MHz)より高い周波数(6 MHz,7.5MHz)のプローブを使用することが可能となった.その結果,骨盤内臓器の観察に際し,より鮮明な画像を得ることができるようになり,この特性を生かして経腟超音波は不妊症領域になくてはならない検査となった.補助生殖医療(assisted reproductive technol—ogy:ART)が近年著しい発展を遂げたが,その陰には経腟超音波の目覚ましい発展があり,経腟超音波は卵胞発育モニタリングや採卵というARTの中心的な作業において欠かすことのできない機器となっている.
 本稿では,経腟超音波の体外受精—胚移植(以下IVF-ET)への応用と題して,卵胞発育モニタリングならびに採卵について,基本操作および誤りやすい操作,画像読影について解説し,さらに経腟超音波を用いた胚移植前の子宮内膜環境の評価についても述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら