icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻4号

1998年04月発行

今月の臨床 経腟超音波を使いこなす

婦人科腫瘍の鑑別診断

15.骨盤内炎症性疾患

著者: 秦利之1 妹尾大作2

所属機関: 1島根医科大学産科婦人科 2丹後中央病院産婦人科

ページ範囲:P.632 - P.639

文献概要

 骨盤内炎症性疾患(pelvic inflammatory dis—ease:PID)とは婦人科領域における内性器感染症の総称で,近年,子宮頸管より上部の性器に発症する上行性感染で付属器(骨盤内膿瘍を含む)を中心とした疾患という明確な位置づけがなされるようになった.原因としては,クラミジア,淋菌などのSTD(sexually transmitted disease)によるものが代表的であるが,非特異的細菌感染に起因するものも広く含まれる.
 PIDは子宮付属器炎,付属器膿瘍(卵管卵巣膿瘍),骨盤腹膜炎,ダグラス窩膿瘍に分類されるが,起炎菌により付属器,とくに卵管の病変を伴うことが多いのが特徴である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら