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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻4号

1998年04月発行

文献概要

今月の臨床 経腟超音波を使いこなす コラム

2.経腟超音波—内診は不要か

著者: 竹村秀雄1

所属機関: 1小阪産病院

ページ範囲:P.644 - P.647

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 経腟超音波によって,妊娠初期の詳細な観察をはじめ付属器や頸管の観察,内膜の変化等々,従来,内診と経腹超音波では得られなかった情報が加わり,産婦人科の診断技術は大きく前進した.現在では経腟超音波のない産婦人科診療は考えられないと言っても過言ではないところまできている.しかしながら「内診は不要か」という問いに対しては筆者の答えは断じて「ノー」である.診断技術を視診,聴診,触診に分ければ内診は触診であり超音波検査は視診であるから,両者の所見を総合的に判断することで診断精度が高まるのであり,双方ともが必要なことは言うまでもない.
 経腟超音波がいつでも使えるとしても内診が必要であることの具体的な理由を以下に述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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