文献詳細
今月の臨床 早産対策—いま臨床医ができること
外来での対策—私はこうしている
2.経腟超音波所見と治療指針・2—当院における“三位一体”の早産予防法
著者: 吉武英憲1 小山祐之介1
所属機関: 1産科婦人科愛和病院
ページ範囲:P.682 - P.686
文献概要
われわれはこのような「常識」を早産予防のstrategyに反映させるために,近年検討されてきた経腟エコー所見〔頸管長(内子宮口もしくは卵膜先端より外子宮口までの最短距離),内子宮口開大の有無〕と,従来より行われてきた内診所見(consistency,外子宮口挿入度)を組み合わせたものを「頸管の妊娠維持能」として個別に評価した.さらに既往歴,今回多胎妊娠か否かを加味して,総合的に今回の妊娠における早産のriskの程度を個別に検討しそれをスコア化し,その評価によりhigh riskとlow riskに選別し,診療の効率を図った.
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