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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻5号

1998年05月発行

文献概要

今月の臨床 早産対策—いま臨床医ができること 病棟での対策—私はこうしている

2.前期破水症例の管理・3

著者: 松田義雄1

所属機関: 1鹿児島市立病院産婦人科

ページ範囲:P.720 - P.723

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破水診断とその注意点
 病歴を詳細に聴取した後,外陰部を十分に消毒して滅菌した腟鏡を使って視診を行う.大量の水様性帯下が外子宮口より持続的に漏出する典型的な症状に加えて,その帯下がpH 7.1〜7.3の弱アルカリ性でNaClや蛋白を含んだ羊水であることの3項目が確認されれば,正診率は93%まで上昇することが示されている1)
 Nitrazineやbrom-thymol-blue(BTB)試験紙によるアルカリ化の証明と,NaClの存在をスライドグラス上でのシダ状結晶(ferning)で確認する方法は,ベッドサイドで簡単にしかも迅速に行えるという点で有用であるが,おのおのにfalsepositive, false negativeがあることを念頭に入れておく必要がある2)(表1).また,同時にGBSなどの細菌培養も必ず行っておく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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