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今月の臨床 早産対策—いま臨床医ができること 病棟での対策—私はこうしている
2.前期破水症例の管理・4
著者: 森晃1 木村敬1 伊藤章子1 岩下光利1 武田佳彦1
所属機関: 1東京女子医科大学産婦人科
ページ範囲:P.724 - P.726
文献購入ページに移動1995(平成7年)度の厚生省心身障害研究(武田班)の調査によると,妊娠中期PROM後,三次センターへ母体搬送された466例と妊娠初期から三次センターで管理しPROM後入院となった162例の比較では,母体搬送例の約40%が搬送後3日以内に分娩に至り,2週間以上妊娠期間が延長した例は約20%しかなく,逆に三次センター管理例でも約20%は3日以内に分娩に至るが,50%は2週間以上妊娠期間が延長していた1).これは搬送例ですぐに分娩に至った症例は,母体への抗生剤投与と安静のみで管理され,感染による子宮収縮がコントロールできず3次センターへ母体搬送された例であった.そのためPROM後すぐに適切な管理が施行されれば妊娠期間の延長により児の予後が改善できると考えられる.本稿では妊娠中期PROMの管理を中心に述べる.
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