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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻5号

1998年05月発行

今月の臨床 早産対策—いま臨床医ができること

病棟での対策—私はこうしている

3.胎胞膨隆症例の管理・1

著者: 辻啓1

所属機関: 1辻産婦人科医院

ページ範囲:P.728 - P.729

文献概要

 筆者らの検討によると,頸管が3cm以上開大して腟内に胎胞が膨隆している重症の頸管無力症に対しては普通のシロッカー原法では38%が有効であったに過ぎないが,筆者らの考案した改良法,すなわち「補助loop付き二重シロッカー法(辻,渡辺変法)」では85%の有効率を収めている1-4).次にその改良術式について紹介する.
 麻酔後,胎胞を還納するために図1のごとく手術台を頭低位,骨盤高位に傾斜させ,ディスク型ネオメトロ(ソフトメディカル製)のバルーンに少し滅菌水を入れて頸管を通過できる大きさにして,胎胞を押し込みながら頸管内にネオメトロを挿入する.次にバルーンの内容液を50mlぐらいに増量するとネオメトロが頸管の栓になって胎胞は出てこない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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