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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻5号

1998年05月発行

今月の臨床 早産対策—いま臨床医ができること

病棟での対策—私はこうしている

4.母体搬送の決断時期・2—母体搬送をする立場から

著者: 関根憲治1

所属機関: 1関根産婦人科医院

ページ範囲:P.737 - P.739

文献概要

 いうまでもなく,出生する児になんらかの異常が生じるリスクが高いと判断される場合には,分娩後に新生児搬送を行うよりも,分娩前に母体をNICUのある分娩施設(周産期管理施設)へ転送すること,すなわち,母体搬送のほうがはるかに望ましいと考えられ,その搬送のあり方については地域性による多少の差異はあるにせよ,現在では積極的に広く行われるようになってきている.早産妊婦を母体搬送する場合,一次施設(産科診療所)においてもっとも重要なことは,早産妊婦を高次施設(周産期管理施設)へいつ搬送すべきか,母体搬送する最適時期の決定を的確,迅速に行うことである.早産〔切迫早産,前期破水(PROM)〕対策として,母体搬送の決断を下す最適時期について,一次施設(産科診療所)の立場から,その実際について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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