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今月の臨床 卵管性不妊症への対応 外科的治療
5.腹腔鏡下大量通水療法
著者: 関守利1
所属機関: 1群馬大学周産母子センター
ページ範囲:P.843 - P.847
文献購入ページに移動 卵管不妊症の治療法の選択のために,卵管通過性の検査として,子宮卵管造影,通気通水検査などによる卵管の疎通性の確認とともに,腹腔鏡を施行すれば卵管周囲の癒着などの器質的異常の有無は検索できる.現在,卵管性不妊に対する治療法の選択が多岐にわたり,ただ単に卵管の通過性があるかいなかの診断では不十分になってきている.腹腔鏡下大量通水療法はそれ自体の治療法としての意義の他に,手術療法や体外受精—胚移植,GIFT(gamete intrafallopian transfer),PROST(pronuclear stage intubal transfer),TEST(tubal embryo stage transfer)などのART(assissted reproductive technology)による治療の決定や,子宮外妊娠発生の危険性をもある程度予測できるような卵管機能検査および治療法として有用である.
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