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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻7号

1998年07月発行

今月の臨床 難治性細菌感染症

婦人科の難治性感染症

4.骨盤死腔炎

著者: 近藤晴彦1 斎藤俊章1 塚本直樹1

所属機関: 1国立病院九州がんセンター婦人科

ページ範囲:P.926 - P.928

文献概要

 骨盤死腔炎は,婦人科手術後に骨盤内に組織欠損を伴うことにより,欠損部の空隙に貯留する血液やリンパ液が細菌増殖の温床となって発生する骨盤内感染症と定義される.最近では,術前・術後管理の進歩,術中の無菌操作の徹底,手術室管理の向上,抗生剤の適切な投与などにより,その発症頻度は減少してきている.骨盤死腔炎の発症は10%前後と報告されているが1),臨床的に問題となるのはもっと低い頻度であろう.今後もこの合併症の発生を予防し,発生した場合には重篤にならないように管理することが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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