icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻7号

1998年07月発行

連載 Estrogen Series・28

ホルモン補充療法と乳癌

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.979 - P.981

文献概要

第一部
 今回は前回に引き続いてホルモン補充療法(HRT)と乳癌に関する最近の発表をご紹介する.Collaborative Group on Hormonal Factors inBreast Cancer(乳癌におけるホルモンの作用に関する共同研究グループ)は21か国,51論文の内容を分析し,HRTと乳癌との関係を解明しようとした.対象人口は乳癌患者52,000人,乳癌のないもの10万人である.HRT開始時の平均年齢は48歳,その34%はHRT使用期間が5年以上であった.
 HRTによる乳癌発生危険度は相対危険度(rel—ative risk:RR)により示されている.HRTの非使用者(コントロール)が乳癌を発生する危険度は1.00である.相対危険度がたとえば2.00ということは,乳癌発生の可能性が2倍であることを示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら