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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻7号

1998年07月発行

連載 産婦人科キーワード・12

メッセンジャーRNA

著者: 上村浩一1

所属機関: 1徳島大学

ページ範囲:P.986 - P.986

文献概要

語源
 遺伝情報は一般にDNA中に保存されている.DNAは大切な設計図で,核の中にしまわれており,必要に応じて必要な遺伝子DNAの暗号文をコピーにしてタンパク合成の場へ送り,このコピーと照合してアミノ酸の配列を決め,タンパクを合成する.実際には,DNAの情報はRNAポリメラーゼの作用により一本鎖RNAにコピー(転写)され,ついでリボソーム上でアミノ酸の配列順序に翻訳され,特定のタンパク質の合成につながっている.以上の過程中で生ずる遺伝情報をコピー(転写)した一本鎖RNAが,核からタンパク合成の場へ遺伝暗号のメッセージを運ぶ役目をするので,メッセンジャーRNA(mRNA)と呼ばれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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