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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻7号

1998年07月発行

症例

子宮腟部円錐切除既往を有し早産に至った4例

著者: 伊藤友美1 石川薫1

所属機関: 1名古屋第一赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.999 - P.1002

文献概要

 子宮腟部円錐切除既往を有し早産に至った4例の臨床経過は,胎胞脱出,PROM,絨毛膜羊膜炎と多様であった.子宮腟部円錐切除既往が早産を惹起する機序は,子宮頸管切除による①外傷性子宮頸管無力症,②子宮頸管の上行性感染に対する防御作用の破綻からの絨毛膜羊膜炎などが推測されている.したがって子宮腟部円錐切除既往妊娠の周産期管理では,①外傷性子宮頸管無力症の経腟超音波による早期発見と治療,②上行性感染に対する対策として子宮頸管炎・腟炎への適切な対応などがポイントとなろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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