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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻8号

1998年08月発行

雑誌目次

今月の臨床 サイトカインと産婦人科 サイトカインの生物学

1.サイトカインの生理学

著者: 中野昌康 ,   切替照雄 ,   幸村康弘

ページ範囲:P.1014 - P.1019

サイトカインの概念と特徴1)
 生体内の種々の細胞,とくにTリンパ球,白血球,単球,マクロファージや血管内皮細胞,線維芽細胞などは刺激に応答して,極微量で作用するさまざまな蛋白活性液性因子を産生する.それらの因子はサイトカイン(cytokine)と総称されている.それらのサイトカインは生体内でネットワークを形成して細胞の分化・成熟,生体防御機構や免疫の成立,炎症や免疫応答の増幅・抑制・調節,持続をコントロールしている.多くのサイトカインは刺激のない正常な状態ではほとんど産生されないか,産生されてもごく微量であるが,刺激に応じてある特定のサイトカインは大量に産生される.サイトカインの働きは複雑で,生理範囲をこえて産生されると生体に傷害を与える場合もある.
 現在,遺伝子がクローン化されてその蛋白構造や活性性状が明らかにされたもののみがサイトカインとして認められ,すでに多数のサイトカインが知られており(表1),それぞれに特性をもっている(表2).それらの多くは免疫応答や炎症に関連して発見された.産婦人科領域でも,妊娠,出産などの生理現象のみならず,早産,流産,各種疾患の病態生理に関係することが明らかにされつつある.

2.サイトカインの作用メカニズムと新しいサイトカイン

著者: 大本安一

ページ範囲:P.1020 - P.1023

サイトカインの作用メカニズム
 サイトカインの作用メカニズムは標的細胞上のレセプターを介して伝達される.したがってサイトカインの多彩な作用は,種々の機能を持ついろいろな分化段階の細胞のレセプターに結合することから始まる.サイトカインレセプターは,構造によっていろいろなファミリーに分類されている(表1).次に,サイトカインはレセプターと結合してシグナルが伝達される.そのシグナル伝達経路は,JAK/STAT(Signal Transducers andActivators of Transcription)系1),Ras/MAP(Mitogen-Activated Protein)キナーゼ系2)とイノシトールリン脂質系3)の三つが明らかになっている(図1).
 1)JAK/STAT系はインターフェロンで研究がなされ,レセプターに結合するとJAKチロシンキナーゼが細胞質内の転写因子STATのチロシンリン酸化を誘導する.リン酸化されたSTATはホモあるいはヘテロダイマーを形成し,核内に移行し標的になる遺伝子の認識配列に結合して遺伝子発現を誘導する.JAKキナーゼとSTATにはファミリーがあり,それぞれJAK1〜3,Tyk2の4種類とSTAT1〜6の6種類がある.サイトカインによって活性化されるJAK/STATの組み合わせがあることで特異性が説明されている.

性機能とサイトカイン

1.ゴナドトロピン分泌とサイトカイン

著者: 桑原章 ,   青野敏博

ページ範囲:P.1024 - P.1026

 サイトカインのなかでも下垂体ゴナドトロピンへの作用が報告されているのは主にインターロイキン(IL−1,IL−2,IL−6,IL−8)である.概念的にはインターロイキンは「白血球系で分泌される局所調節因子」であるが,蛋白分子としてホルモンや成長因子との間に厳密な境界はない,同一の分子がときにホルモン産生・分泌に影響を与える局所調節因子(ホルモン,成長因子)として分泌され,あるいは純然たるインターロイキンとして免疫系組織内で局所調節に携わっている.しかし,一方で免疫系の異常に呼応して内分泌系にも生理的変化が起こることはよく知られており,このようなときにサイトカインが内分泌系に作用するという仮説は,免疫系と内分泌系のクロストークとして興味深く検討されている.

2.卵胞発育とサイトカイン

著者: 久慈直昭 ,   高橋純 ,   吉村𣳾典

ページ範囲:P.1027 - P.1029

性成熟期における卵胞発育(図1)
 性成熟期卵巣にある最も未熟な卵子は,1層の卵胞上皮(顆粒膜細胞)に包まれている(restingfollicle).時間とともに卵胞上皮は増殖し,直径0.1〜0.2mmとなると基底膜の外側に上皮様間質細胞が出現し,同時に小動脈により灌流されるようになって血流からのホルモン作用を直接受けることになるが,卵胞腔はまだ出現していない(preantral follicle).
 preantral follicleはまたclass 1の卵胞とよばれ,次第に卵胞腔を形成して約65日かけて直径2mmに達する(class 5).この時期まで達した複数の卵胞はFSHに反応するようになり,卵胞腔はさらに拡張して5mmに達すると(class 6),そのうちの一つが急速に発育して他の卵胞は閉鎖過程に入る.5mm以下の卵胞では卵胞液中のステロイドはアンドロゲンが主であるが,5mm以上の卵胞では次第にエストロゲンが増加し,顆粒膜細胞の増殖はピークに達する.さらに卵胞期後期には顆粒膜細胞にLH受容体が発現するようになり,直径16〜20mm(class 8)となってLHサージを待つ状態となる.

3.卵胞閉鎖とサイトカイン

著者: 三室卓久 ,   岩下光利

ページ範囲:P.1030 - P.1032

 思春期のヒト卵巣には,約40万個の卵胞が存在するとされているが,その99%は閉鎖卵胞となる運命にあり,排卵に至る卵胞は通常約400個あまりに過ぎない1).卵巣の機能を論じるときに,卵胞の発育に焦点が当てられがちであるが,このように卵胞のほとんどが閉鎖に至ることを考えると卵胞閉鎖のメカニズムのほうがより重要であるともいえる.本稿では卵胞閉鎖におけるサイトカインの役割に焦点を絞り解説する.

4.排卵とサイトカイン

著者: 福岡正恒

ページ範囲:P.1033 - P.1035

 卵巣機能の調節機構には視床下部上下垂体系によるエンドクリン調節と,卵巣内の局所調節因子によるオートクリン/パラクリン調節があり,前者を担うのがゴナドトロピンであるのに対し,後者を担うのが性ステロイドやサイトカインなどである.排卵現象は,卵胞発育・成熟の最終段階であり,正常な卵胞発育が良好な卵の成熟・排出に不可欠であることは言うまでもないが,本稿ではLHサージに始まり,卵胞外壁の破裂,卵の排出に至る排卵現象そのものに的を絞り,その調節にサイトカインがどのような形でかかわっているか,最も研究の進んでいるインターロイキン1(IL−1)と腫瘍壊死因子(TNF—α)に関する知見を述べる.

5.黄体形成とサイトカイン

著者: 藤川智行 ,   早川智 ,   福岡秀興 ,   佐藤和雄

ページ範囲:P.1036 - P.1040

 黄体は性周期で排卵後の卵胞から形成され,黄体形成,黄体退縮,妊娠黄体への移行という分化や成熟にともないプロゲステロンなどの産出と分泌を主に担っている.このような変化は下垂体から分泌されるゴナドトロピン(FSH,LH)に主に調節されると考えられている,また,黄体は妊娠成立時には胎児絨毛組織から分泌されるhCGなどで調節される.
 諸家により,卵巣局所における白血球から分泌されるサイトカインなどの免疫因子が卵巣機能の調節に関与することが報告されている.とくに黄体での分化では,それらが重要な役割を果たしていると考えられている,本稿では,黄体の分化の過程の一つである黄体形成とサイトカインに関して本教室の成果も交え述べてみたい1-3)

妊娠とサイトカイン

1.胎児発育とサイトカイン

著者: 佐治文隆

ページ範囲:P.1041 - P.1043

胎児—母体系におけるサイトカイン産生
 サイトカインは血球系や免疫系だけでなく,神経系や内分泌系も含めた幅広い細胞群において産生され,作用することが知られている.生殖過程においても,受精卵の着床,胎児形成,妊娠の維持,陣痛発来などに,各種サイトカインが深く関与することが明らかになってきている.妊娠維持や胎児発育に不可欠な胎盤や子宮(脱落膜)から各種サイトカインが産生されることは,ヒトやマウスで明らかにされており(表1),SCF(stemcell factor)やLIF (leukemia inhibltory factor)を欠損する動物では,それぞれ胎児形成が障害を受けたり,初期胚の着床が阻害される1-3)
 胎児発育の阻害,すなわち子宮内胎児発育不全(IUGR)の原因としては,先天奇形,喫煙をはじめ種々の因子が含まれるが原因不明のものも多い.これらのなかには胎児—母体系(feto-mater—nal unit)におけるサイトカインが,直接あるいは間接に作用してIUGRを惹起するものがあると考えられる.

2.胎児肺成熟とサイトカイン

著者: 清水浩 ,   小川雄之亮

ページ範囲:P.1044 - P.1048

 肺を構成する40種類以上の異なった細胞は,成長・発達の増殖・分化の過程において,空間的・時間的に複雑な制御を受けて,最終的に呼吸機能を中心とした種々の機能を発現するようになる,現在,肺発達の分子機能の解明は,上皮と間葉との相互作用(epithelial-mesenchymal interac—tion)を中心に進められており,細胞外基質(extracellular matrix)と液性因子(soluble fac—tor)の影響の両面からの検討がなされている.これまでに上皮や間葉で合成される多数の細胞外基質と液性因子が同定されているが,各因子間の相互作用は複雑であり,その解明は今後の課題となっている.

3.妊娠維持機構とサイトカイン

著者: 神崎秀陽 ,   岡田英孝 ,   中嶋達也

ページ範囲:P.1049 - P.1051

 妊卵着床にむけて増殖・分化する子宮内膜に分布している免疫細胞は,妊娠成立後の脱落膜では著増している.母体は胎児抗原(父系抗原および胎盤絨毛細胞特異抗原)を認識して応答しており,母児接点ではサイトカインを介して免疫細胞と子宮内膜細胞,胎盤絨毛細胞などの間での情報交換や相互機能制御機構が働いている.絨毛細胞の機能維持・促進については胎児発育とサイトカインの項にゆずり,ここでは妊娠成立(着床)あるいは初期流産に関与していると考えられているサイトカインについて概説する.

4.子宮内感染・絨毛膜羊膜炎とサイトカイン

著者: 前田和寿 ,   青野敏博

ページ範囲:P.1052 - P.1055

 子宮内感染・絨毛膜羊膜炎は,切迫早産・pre—term PROMの発生要因の一つであり,その結果,早産に至ることが多い.したがって子宮内感染・絨毛膜羊膜炎を早期に診断することは早産予防にとって非常に重要である.近年,早産を予知する方法として従来の絨毛膜羊膜炎の検査(母体白血球数,CRP)の他に腟分泌物検査,経腟超音波法による頸管長の測定,癌胎児性フィプロネクチン,顆粒球エラスターゼ,サイトカインの測定などが注目されている.
 とくにサイトカインと子宮内感染・絨毛膜羊膜炎に関する報告が多数みられるようになってきている.今回,筆者らの報告を含めてサイトカイン濃度と子宮内感染・絨毛膜羊膜炎の関連について述べる.

5.妊娠中毒症とサイトカイン

著者: 山本樹生 ,   森宏之

ページ範囲:P.1056 - P.1058

 妊娠中毒症では高血圧に関連する血管変化,蛋白尿を生ずる腎糸球体病変,血液凝固異常,胎盤変化があり,これらにさまざまなサイトカインが関与している可能性がある.しかし病変とサイトカインの役割を直接証明することは困難なことが多い.今回,妊娠中毒症の病態に分けサイトカインが関与する可能性を筆者らの実験結果を含めて考察した.

6.子宮頸部熟化とサイトカイン

著者: 平野秀人 ,   小原幹隆 ,   小川正樹 ,   椿洋光 ,   田中俊誠

ページ範囲:P.1060 - P.1063

子宮頸部熟化現象は炎症反応に類似している
 Ligginsは,約20年も前に子宮頸部の熟化現象は,あたかも炎症反応に類似していると述べている1).分子生物学的なレベルで炎症現象をとらえることができるようになった現在,子宮頸部の熟化はまさに局所における炎症反応であることがわかった.それによって,子宮頸部熟化の機序に関する考え方は変わりつつある.
 子宮頸部熟化の本態は,細胞外マトリックスの変化であり,大きく①コラーゲン線維の変化と,②グリコサミノグリカンの変化からなっている.これらの変化をコントロールしているメディエーターの一つが炎症性サイトカインであり,そのネットワークが炎症あるいは炎症性刺激を引き金に形成されるところから「子宮頸部熟化現象は炎症反応に類似している」といわれる書切迫早産時にみられる子宮頸部熟化は,細菌感染などによる炎症に起因することがしだいにわかってきているが,満期の分娩時における熟化現象を惹起しているのは何か,についてはいまだ不明である.

7.陣痛発来とサイトカイン

著者: 角田肇

ページ範囲:P.1064 - P.1066

 絨毛膜羊膜炎に代表される子宮内感染による早産において,サイトカインが重要な役割を演じていることが明らかとされている.しかしながら,正常分娩の陣痛発来にもサイトカインが関与していることを明らかにするためには,以下の3点を証明する必要がある.すなわち,
 ①正常の分娩経過中にそのサイトカインの産  生の増加がみられること.

生殖内分泌とサイトカイン

1.卵巣過剰刺激症候群とサイトカイン

著者: 岩部富夫 ,   原田省 ,   寺川直樹

ページ範囲:P.1068 - P.1069

 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の病態は,毛細血管の透過性の亢進により,蛋白を多く含んだ血管内液が腹腔内に濾出し,循環血液量が減少することにある.本症の血管透過性の亢進に関する具体的な生化学的因子についてはまだ不明な点も多いが,LH,ヒスタミン,プロスタグランディンおよび卵巣性プロレニンなどが関与するという報告がある1)
 OHSSは外因性または内因性のhCGにより発生・重症化することから,黄体化した顆粒膜細胞から産生される血管内皮増殖因子(VEGF)や卵胞発育ならびに黄体形成に関与するサイトカインがOHSS発症因子として最近注目されている.

2.子宮内膜症における腹腔内環境とサイトカイン

著者: 古谷健一 ,   徳岡晋 ,   水本賀文 ,   永田一郎

ページ範囲:P.1070 - P.1073

 子宮内膜症(以下,内膜症)は生殖年齢に発生して疼痛や不妊の原因となるが,発症のメカニズムは不詳である.最近,サイトカインと内膜症病巣の進展や活動性との関係が活発に論じられているが結論はまだ十分に出ていない書本稿では,内膜症ととくに腹腔内のサイトカインに関してわれわれの研究成果を交えて概説するとともに,最近,関心が寄せられている内膜症と遺伝的背景の研究についても触れたい.

3.骨粗鬆症とサイトカイン

著者: 太田博明 ,   野澤志朗

ページ範囲:P.1074 - P.1077

 血中Ca2+濃度を一定の範囲内に維持するために営まれているカルシウム代謝の中心的役割を担っているのは副甲状腺ホルモン(PTH)である.血中Ca2+濃度が低下すると,直ちにPTHの分泌が促進され,PTHによる骨吸収促進作用により,カルシウムの貯蔵庫である骨からカルシウムが動員される.すなわち,骨が吸収されるわけであるが,この骨吸収に携わっているのが破骨細胞である。骨が吸収された後,骨の局所では骨芽細胞が出現して,骨形成が開始される.すなわち,骨基質蛋白の合成が行われ,この基質にハイドロキシアパタイトの結晶が沈着することによって骨形成は完了する.
 なお,PTHは腎の近位尿細管に存在する1α水酸化酵素の促進をも行う.その結果25(OH) Dから1,25(OH)2Dの産生が高まり,腸管からのカルシウム吸収を促進することによって血中のCa2+が増加し,骨の石灰化に好環境を形成する.

婦人科腫瘍とサイトカイン

1.癌の増殖とサイトカイン

著者: 加藤聖子 ,   和気徳夫

ページ範囲:P.1078 - P.1081

 サイトカインは,免疫担当細胞をはじめ上皮系細胞,線維芽細胞,神経系細胞など種々の細胞から産生される生理活性物質の総称である.その生理活性は多彩であるが,主として①免疫の調節,②炎症反応の惹起,③ウイルス感染細胞や腫瘍細胞の傷害,④細胞の増殖や分化誘導といった作用を示す.さらに,1つのサイトカインが産生されることにより次のサイトカインの産生が誘導されるサイトカインネットワークと呼ばれる現象が存在する.
 サイトカインの定義は研究分野においても異なっているが,最近では物質の性状に基づいて分類されている1)(表1).免疫研究者はサイトカインをリンフォカインに限り,細胞生物学研究者は増殖因子もサイトカインのなかに入れていることが多い.

2.癌の浸潤・転移とサイトカイン

著者: 藪下廣光

ページ範囲:P.1082 - P.1084

 サイトカインとは,種々の細胞から産生され,細胞間の相互作用を媒介する生理活性物質の総称である.その特徴として,作用の多様性と相補性があること,特異的レセプターを介して極微量で作用を発揮することが挙げられる.サイトカインは,循環系を介して全身的に作用するホルモンとは異なり,レセプターを有する近隣の細胞に局所的に作用する.この際,産生細胞とレセプター保有細胞が同一の場合がオートクライン(auto—crine),異なる場合がパラクライン(paracrine)である.担癌状態などでは,癌細胞の産生するサイトカインが癌細胞自身にオートクラインに作用したり,また,周辺の非癌細胞の産生するサイトカインが癌細胞に,癌細胞の産生するサイトカインが非癌細胞にパラクラインに作用したりする.
 癌の浸潤・転移の過程には,癌細胞の増殖,基底膜(細胞外基質)の破壊,血管新生,癌細胞の原発巣からの遊離脈管内侵入,転移臓器への生着などが考えられる.これらの過程には,癌細胞と宿主細胞との間で多くの相互作用があり,双方から放出されるサイトカインがこの相互作用を媒介する.すなわち,癌細胞が産生するサイトカインは,宿主の免疫担当細胞,血管内皮細胞,線維芽細胞などに作用して,局所の免疫機構や血管新生を制御して浸潤・転移に有利な環境をもたらす.

3.抗腫瘍性サイトカイン

著者: 菊池朗 ,   田中憲一

ページ範囲:P.1085 - P.1087

 サイトカインはさまざまな細胞から産生される生理活性物質の総称である.近年種々のサイトカインの遺伝子がクローニングされ,遺伝子組み換え技術によりリコンビナントのサイトカインが大量に得られるようになり,悪性腫瘍治療,抗ウイルス剤,造血因子などの分野で臨床応用が進んでいる1).多くのサイトカインが抗腫瘍効果を示すことが基礎的および臨床的検討で明らかにされており,抗腫瘍薬としても期待されている.抗腫瘍効果を示すサイトカインを表1に示した.その作用機序としては,腫瘍細胞傷害,増殖抑制による直接的な抗腫瘍効果とCTLやNKなどのエフェクター細胞の増殖,細胞傷害性増強などによる間接的な抗腫瘍効果(抗腫瘍免疫能の賦活)とに分けられる.
 本稿では,抗腫瘍性サイトカインとして臨床応用の進んでいるIFNとIL−2および,近年注目されているIL−12について概説し,最後にサイトカインによる癌遺伝子治療についても触れたい.

4.G-CSFとM-CSFおよび婦人科腫瘍とサイトカイン

著者: 西田敬

ページ範囲:P.1088 - P.1090

抗癌剤と副作用
 この20年程度の間に固形癌の治療においても抗癌剤が使用されるようになってきている.とくに婦人科領域では,かつては効果が期待できないとされていた子宮頸癌や体部癌にも積極的に応用されていることは周知のとおりである.もとより本質的には細胞毒性を有する薬剤であり,分裂期に毒性を発揮することから正常組織への副作用も避けられない.とくに,細網内皮系や生殖細胞など,細胞分裂が活発な細胞は最も薬剤の攻撃を受けやすいことが知られている.
 抗癌剤の副作用は発現時期から3段階に分けられる.①直後から24時間以内にみられる悪心,嘔吐,ブレオマイシンによる発熱あるいは薬剤の血管漏出による周囲組織の変性,壊死などが含まれる.②数日から数週以内の早期にみられる白血球減少や血小板減少などの骨髄機能障害は,多くの薬剤の投与量の規定因子となっている上この他にも,貧血やシスプラチンによる腎機能障害,聴力障害,ビンカアルカロイド,パクリタキセルによる末梢神経障害,ブレオマイシンによる肺線維症は注意すべき副作用である.③薬剤投与後,数か月から数年かけて発症する晩期副作用としては肺線維症,肝機能障害,性腺機能障害,あるいは白血病などの二次的発癌が知られている.

5.エリスロポエチン

著者: 木村英三

ページ範囲:P.1091 - P.1093

 エリスロポエチン(erythropoietin,以下,EPO)は赤血球産出を促進する増血因子であり,サイトカインの一つに数えられている上主に腎臓で産生され,生体の赤血球数を一定に保つホメオスタシスにおいて重要な物質である.組み換え型ヒトエリスロポエチン(rHuEPO)の精製法の確立により,EPOの臨床応用は,近年,急速に進んでいる.rHuEPOは分子量30,400の糖蛋白質で,本邦では医薬品としてエポエチンα(エスポー®,キリン・三共製薬)とエポエチンβ(エポジン®,中外製薬)が1990年より腎透析施行中の貧血患者の治療薬として保険適用となった.さらに,透析導入前の腎性貧血ならびに自己血輸血療法の補助療法薬として,エポジン®が1994年から,エスポー®が1995年から保険適用となっている.

連載 カラーグラフ 実践的な腹腔鏡下手術・20

関連各科との連携と協調:Ⅱ—造腟術,急性腹症,合併症例などから

著者: 伊熊健一郎 ,   子安保喜 ,   堀内功 ,   西尾元宏

ページ範囲:P.1011 - P.1013

 前回に引き続き,(1)S状結腸を利用した造腟例,(2)虫垂炎が疑われた卵巣嚢腫の茎捻転例,(3)充実性の卵巣腫瘍が疑われた後腹膜下腫瘍例,(4)尿管狭窄をきたした子宮内膜症例などの提示のなかで,各科との連携と協調について触れたい.
 また,図1に示すような腹壁吊り上げ法,私どもで考案した卵巣嚢腫に対する体外法,手や指などの触覚の導入,小切開などの手法を取り入れた“Assisted Endo-Surgery”の概念も紹介する.

Estrogen Series・29

HRTと乳癌

著者: 矢沢珪二郎

ページ範囲:P.1096 - P.1097

 ホルモン補充療法(HRT)は,最近,広範囲に使用されている.HRTと乳癌の関連を調べた疫学的研究はすでに多くがなされている.HRTによる乳癌の発生増加はあまり大きいものではないかもしれないが,HRT使用者の絶対数の増加により,そのなかに乳癌が発見される機会は増加している.HRT使用者中にみる乳癌には一定の特長があるのだろうか?それに関する研究は多くはない.子宮内膜癌の場合には,HRT使用者にみる癌は一定の特長があると結論する研究もある1-3)
 本研究は更年期後のHRT使用者に起きた乳癌には,その予後あるいは患者生存率に何らの特長がみられるかどうかを知ろうとしたものである.対象はHRT使用者に発生した乳癌患者68名,それとマッチしたHRTを使用していない乳癌患者272名で,フォローアップ期間は平均50か月,平均年齢は62歳である.

産婦人科キーワード・13

IGF

著者: 米田直人

ページ範囲:P.1098 - P.1098

歴史
 IGFは成長ホルモンの作用を仲介し,インスリン様作用を持つペプチドであり,個体の発育・成長にきわめて重要な役割を果たしている.成長ホルモンによって体内でつくられ軟骨への硫酸塩の取り込みを促進する物質は,当初sulfation factorと呼ばれ,その後ソマトメジンの名称が用いられるようになった.一方,血中のインスリン様活性の研究から2種類のペプチドが精製され,insulin-like growth factor (IGF)Ⅰ・Ⅱと命名された.その後の研究でIGF—ⅠはソマトメジンCと一致することが明らかとなり,現在ではソマトメジンよりもIGFの名称を使用することのほうが多い.

産婦人科キーワード・14

遺伝子クローニング

著者: 漆川敬治

ページ範囲:P.1099 - P.1099

定義・語源
 特定の遺伝子を単離し複製することを遺伝子クローニングという.
 クローンとは,同一の遺伝組成を持った個体,細胞,ウイルスやDNAの集団をいい,単一の細胞,ウイルス,DNAが分裂増殖して形成される.挿し木や小枝を意味するギリシア語に由来し,分枝系などと訳されている.細菌や細胞は別のクローン同士が混じらない程度に希釈して培養することで容易にクローン化することができる.

病院めぐり

聖隷浜松病院

著者: 岡田久

ページ範囲:P.1100 - P.1100

 聖隷浜松病院は,静岡県西部の中核都市である人口57万人の浜松市のほぼ中央に位置し,地域の基幹病院の1つとして機能しています.
 当院は聖隷福祉事業団の経営する一病院として昭和37年にスタートし,年々拡充がはかられてきました.当科も開院と同時にスタートし,昭和41年には検診車を使っての婦人科癌検診を開始しました.昭和50年の病院附属検診センター発足に伴い,検診事業をセンターに移管し現在に至っています.昭和52年の未熟児センター開設に伴い,以後積極的に周産期医療に取り組んでいます.昭和60年より不妊外来を開設し,平成元年よりギフト法,体外受精—胚移植を行っています.

宮崎県立宮崎病院

著者: 立山浩道

ページ範囲:P.1101 - P.1101

 “シーガイヤ”や“フェニックスダンロップトーナメント”で有名な宮崎県は,気候温暖な住みよい県です.人口は約117万人,ちょうど日本の人口の百分の一が住んでいます.県内には大学病院をはじめいろいろな規模の病院がありますが,その中で宮崎県の中核病院的役割を担っているのが県立宮崎病院です.宮崎市の中心部にあって,交通の便もよく,緑に囲まれた広い敷地に特徴のある大きな建物がそびえていますので,「次にはあのホテルに泊まりたい…」といわれる観光客もいらっしゃるそうです.
 当院は大正10年,現地に100床規模の病院として設立され,今年で創立77周年を迎えます.その間,数回の増改策が行われ,昭和61年に現在の建物が完成,病床数650床,医師数も研修医を含めて100名となり,宮崎県の高度医療を担う中核病院として押しも押されぬ存在となりました.永年の間,県内唯一の高度医療機関であったために,県民に最も頼りにされ,今でも宗教的信頼性とでもいえるような県民の厚い信頼を得ています.現在は,宮崎医科大学の卒前・卒後関連教育病院としても重要な役目を果たしています.

症例

卵巣類皮嚢胞腫の悪性変化の2症例

著者: 川口龍二 ,   阪倉滋是 ,   伊藤彰子 ,   斉藤謙介 ,   宇多弘次 ,   石橋芳元 ,   安達進

ページ範囲:P.1103 - P.1106

 卵巣類皮嚢胞腫の悪性転化は非常に稀であり,予後不良と考えられている.今回,われわれは類皮嚢胞腫由来の扁平上皮癌を2例経験したので報告する.症例1(63歳,P2G1)は,下腹部痛を主訴に当科を受診した.類皮嚢胞腫の疑いで,単純子宮全摘,両側付属器摘出術を施行した.術後診断にて類皮嚢胞腫の悪性転化(pTIapNxpMO)と診断した.8か月後,SLO(second look operation)にて,骨盤内リンパ節,傍大動脈リンパ節に転移を認め,術後,化学療法を施行したが,初診より10か月後に癌性腹膜炎にて死亡した.症例2(47歳,PIGI)は,下腹部痛を主訴にて当科を受診した.悪性卵巣腫瘍を疑い,単純子宮全摘術,両側付属器摘出術,骨盤内リンパ節郭清を施行した.術後,類皮嚢胞腫の悪性転化(pT3cpNIpMI)と診断した.術後,化学療法としてPEP療法を4クール施行したが,腹壁,傍大動脈リンパ節に転移巣を認め,初診より1年後に死亡した.

新しい化学療法の組み合わせが奏効した子宮平滑筋肉腫転移症例の一例

著者: 奥田知宏 ,   折野奈緒子 ,   木村順治 ,   田原義孝 ,   小柴寿人 ,   木下由之 ,   野口敏史

ページ範囲:P.1107 - P.1111

 本症例は,腎細胞癌(I期)と重複したIII期の子宮平滑筋肉腫である.閉経後.腫瘍の増大を認め,MRIなどで子宮平滑筋肉腫が疑われたため,1996(平成8年)4月8日単純子宮全摘術,両側卵巣切除術,および骨盤リンパ節試験切除を行ったが,骨盤への浸潤部は不完全摘出に終わったため,術後CBDCA(カルボプラチン),epi-ADM(エピルビシン),CPM(シクロホスファミド)併用療法を5クール行い,さらに骨盤部に放射線療法(60Gy)を行った.
 1997(平成9年)6月ころから右顔面神経麻痺が出現し,生検の結果3×4(cm)大の子宮平滑筋肉腫の右側頭骨転移と診断された.DTIC(ダカルバジン®)とADM(ドキソルビシン)の併用投与を4クール行ったところ,転移巣の壊死と著明な改善が認められた.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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76巻10号(2022年10月発行)

今月の臨床 女性医学から読み解くメタボリック症候群―専門医のための必須知識

76巻9号(2022年9月発行)

今月の臨床 胎児発育のすべて―FGRから巨大児まで

76巻8号(2022年8月発行)

今月の臨床 HPVワクチン勧奨再開―いま知りたいことのすべて

76巻7号(2022年7月発行)

今月の臨床 子宮内膜症の最新知識―この1冊で重要ポイントを網羅する

76巻6号(2022年6月発行)

今月の臨床 生殖医療・周産期にかかわる法と倫理―親子関係・医療制度・虐待をめぐって

76巻5号(2022年5月発行)

今月の臨床 妊娠時の栄養とマイナートラブル豆知識―妊娠生活を快適に過ごすアドバイス

76巻4号(2022年4月発行)

増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系

76巻3号(2022年4月発行)

今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する

76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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