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今月の臨床 サイトカインと産婦人科 性機能とサイトカイン
4.排卵とサイトカイン
著者: 福岡正恒1
所属機関: 1京都大学医学部婦人科産科
ページ範囲:P.1033 - P.1035
文献購入ページに移動 卵巣機能の調節機構には視床下部上下垂体系によるエンドクリン調節と,卵巣内の局所調節因子によるオートクリン/パラクリン調節があり,前者を担うのがゴナドトロピンであるのに対し,後者を担うのが性ステロイドやサイトカインなどである.排卵現象は,卵胞発育・成熟の最終段階であり,正常な卵胞発育が良好な卵の成熟・排出に不可欠であることは言うまでもないが,本稿ではLHサージに始まり,卵胞外壁の破裂,卵の排出に至る排卵現象そのものに的を絞り,その調節にサイトカインがどのような形でかかわっているか,最も研究の進んでいるインターロイキン1(IL−1)と腫瘍壊死因子(TNF—α)に関する知見を述べる.
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