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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻8号

1998年08月発行

今月の臨床 サイトカインと産婦人科

性機能とサイトカイン

5.黄体形成とサイトカイン

著者: 藤川智行123 早川智1 福岡秀興2 佐藤和雄1

所属機関: 1日本大学医学部産婦人科 2東京大学医学部発達医科学 3大阪大学先端科学技術共同研究センター

ページ範囲:P.1036 - P.1040

文献概要

 黄体は性周期で排卵後の卵胞から形成され,黄体形成,黄体退縮,妊娠黄体への移行という分化や成熟にともないプロゲステロンなどの産出と分泌を主に担っている.このような変化は下垂体から分泌されるゴナドトロピン(FSH,LH)に主に調節されると考えられている,また,黄体は妊娠成立時には胎児絨毛組織から分泌されるhCGなどで調節される.
 諸家により,卵巣局所における白血球から分泌されるサイトカインなどの免疫因子が卵巣機能の調節に関与することが報告されている.とくに黄体での分化では,それらが重要な役割を果たしていると考えられている,本稿では,黄体の分化の過程の一つである黄体形成とサイトカインに関して本教室の成果も交え述べてみたい1-3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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