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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻8号

1998年08月発行

今月の臨床 サイトカインと産婦人科

婦人科腫瘍とサイトカイン

5.エリスロポエチン

著者: 木村英三1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1091 - P.1093

文献概要

 エリスロポエチン(erythropoietin,以下,EPO)は赤血球産出を促進する増血因子であり,サイトカインの一つに数えられている上主に腎臓で産生され,生体の赤血球数を一定に保つホメオスタシスにおいて重要な物質である.組み換え型ヒトエリスロポエチン(rHuEPO)の精製法の確立により,EPOの臨床応用は,近年,急速に進んでいる.rHuEPOは分子量30,400の糖蛋白質で,本邦では医薬品としてエポエチンα(エスポー®,キリン・三共製薬)とエポエチンβ(エポジン®,中外製薬)が1990年より腎透析施行中の貧血患者の治療薬として保険適用となった.さらに,透析導入前の腎性貧血ならびに自己血輸血療法の補助療法薬として,エポジン®が1994年から,エスポー®が1995年から保険適用となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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