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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻9号

1998年09月発行

文献概要

連載 カラーグラフ 実践的な腹腔鏡下手術・21

良性の卵巣嚢腫と判断して遭遇した早期卵巣癌:Ⅰ—術中に判明した症例から

著者: 伊熊健一郎1 子安保喜1 堀内功1 西尾元宏1

所属機関: 1宝塚市立病院産婦人科

ページ範囲:P.1121 - P.1123

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 悪性も含む卵巣腫瘍に関与する腹腔鏡下手術の数は,1998年3月18日現在で493例であり,それらの対処方法の内訳を図1に示す.ところで,術前に良性の卵巣嚢腫と判断して施行した腹腔鏡下手術430例のうち,永久標本による病理診断においても良性であったものは420例(97.6%)であった.残る10例は図2に示すごとく,5例(1.2%)が術中に悪性と判明,5例(1.2%)が術後に悪性と判明した.この良性と判断した卵巣嚢腫に対する腹腔鏡下手術の推移と悪性と判明した症例の内訳を図3に示す.
 今回は,まず術中に悪性と判明した5症例における①術前の画像所見,②実際の手術内容,③摘出標本と病理診断を供覧するとともに,④術後の化学療法や予後などについても振り返る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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