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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻9号

1998年09月発行

今月の臨床 胎児・新生児のBrain Damage

疫学と病理

3.成熟児脳障害の病理

著者: 伊藤雅之1 稲毛祐基子1 高嶋幸男1

所属機関: 1国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第2部

ページ範囲:P.1134 - P.1138

文献概要

 近年の胎児・新生児医学の進展により,周産期死亡率は著しく低下した.これは産科および新生児科による周産期ケアによるところが大きい.そして,それにともない,周産期脳障害の質的変化がみられるようになった.かつて脳性麻痺の原因の多くは,未熟児と核黄疸,仮死であった.最近では,極小未熟児のintact survivalは向上し,核黄疸はみることがなくなった.仮死(asphyxia)の多くは後遺症なく生存するようになったが,いまだ重要な疾患である.ここでは,成熟新生児にみられる脳病変,その大きな要因である低酸素性虚血性脳障害に焦点を当てて,最近の知見を含めて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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