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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科52巻9号

1998年09月発行

今月の臨床 胎児・新生児のBrain Damage

新生児期の脳損傷

1.脳損傷発症のメカニズム—神経細胞死の機序

著者: 小保内俊雅1

所属機関: 1母子総合医療センター愛育病院新生児科

ページ範囲:P.1172 - P.1173

文献概要

 周産期の低酸素性虚血性脳障害は脳性麻痺,精神発達遅滞,学習障害,自閉症やてんかんなどの原因となる.
 低酸素性虚血性脳障害の組織像は,神経細胞が特異的に傷害される神経細胞壊死と,神経細胞,グリア細胞や血管までも破壊される梗塞がある.低酸素虚血を契機にさまざまな因子が複雑に絡み合って神経細胞死が惹起される.組織の傷害は最初のエピソードのみならず蘇生による回復期つまり再灌流によっても傷害を進展させてしまう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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