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今月の臨床 胎児・新生児のBrain Damage 新生児期の脳損傷
4.未熟性と脳室内出血
著者: 西田朗1
所属機関: 1東京都立八王子小児病院小児科
ページ範囲:P.1184 - P.1186
文献購入ページに移動 新生児医療の進歩,とくに人工サーファクタントの使用によりその発症頻度は減少をみたものの,いまだ脳室内出血(intraventricular hemor—rhage:IVH)は,1,500g未満の未熟児にとって主要な死亡原因であることには変わりない.未熟児のIVHは,まず脳室上衣下胚層(subepen—dymal germinal matrix:SEGM)に出血が起こり(脳室上衣下出血:subependymal hemor—rhage:SEH),その後脳室内へ進行すると言われている.
本疾患は,その成因がとりわけ患児の未熟性によることから,本稿においてはまずSEHの発症母体であるSEGMについて概説し,ついでIVHの危険因子およびその予防法(周生期における)について述べることとする.
本疾患は,その成因がとりわけ患児の未熟性によることから,本稿においてはまずSEHの発症母体であるSEGMについて概説し,ついでIVHの危険因子およびその予防法(周生期における)について述べることとする.
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