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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻1号

1999年01月発行

文献概要

連載 Estrogen Series・34

植物エストロゲンと豆乳

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.98 - P.99

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 植物中にエストロゲン作用を持つ物質があることは,よく知られている.これらは一括してpyto—estrogen(植物エストロゲン)と呼ばれる.なかでも大豆に含まれる植物エストロゲンは,われわれが通常口にするものだけに注目に値する.大豆に含まれるエストロゲン物質は一括してイソフラボン(isoflavone)類と呼ばれるが,そのなかにはgenisteinやdaidzeinがあり,さらに腸内細菌による分解で生成されるequolがある.
 日本人の食生活に占める大豆製品の比重は高く,そのエストロゲン様作用を考慮するとき,どのような影響を日本人に与えているであろうか?例えば日本では乳癌発生率が欧米に比較してかなり低いが,これなどは大豆その他の食生活と関連があるのであろうか? この点は西欧の研究者からも注目されているところである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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