icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻1号

1999年01月発行

連載 産婦人科キーワード・24

マイクロサテライト不安定性

著者: 西村正人1 古本博孝1 鎌田正晴1

所属機関: 1徳島大学

ページ範囲:P.101 - P.101

文献概要

語源
 サテライト(satellite)とはラテン語で「従者」を意味し,本体より離れた位置にあるものに対して使われる.人工衛星はartificial satelliteである.ゲノムDNAを密度平衡遠心で分離したときに,主体のピークより離れた位置にピークがあるため,サテライトDNAという名前がつけられた一群のDNAがある.このDNAをよく調べてみると,特異な反復配列を持っていることがわかった.このうち,CA,GTなどの5bpまでの単純な繰り返し配列の部位をマイクロサテライト配列という.この配列は,繰り返しの回数が個人によって異なるため,優れた多型性マーカーとして利用される一方で,DNA複製の際には,繰り返しの回数が変化したりと非常に不安定(instability)な部位でもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら