文献詳細
臨床経験
文献概要
hMG療法は多くの排卵障害患者で有効であるが,多胎妊娠やOHSSなどの副作用も比較的高率に発症する.われわれのhMG間欠漸減投与法の結果から,多胎はhMG投与初期に多量のhMGを投与することにより,一方OHSSは投与後半において多量投与することにより発症することが明らかになった.そこで低用量から開始して少量ずつ増量し,しかも卵胞発育が開始したら徐々に減量する方法が理論的に最もよい方法である.そのためには,現在用いられている75単位,100単位および150単位製剤以外に,37.5単位や50単位などの規格の製剤の販売が望まれる.
掲載誌情報