icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻1号

1999年01月発行

臨床経験

安全な排卵誘発を目指したhMG製剤の使い方—その理論と実際

著者: 田辺清男1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.113 - P.121

文献概要

 hMG療法は多くの排卵障害患者で有効であるが,多胎妊娠やOHSSなどの副作用も比較的高率に発症する.われわれのhMG間欠漸減投与法の結果から,多胎はhMG投与初期に多量のhMGを投与することにより,一方OHSSは投与後半において多量投与することにより発症することが明らかになった.そこで低用量から開始して少量ずつ増量し,しかも卵胞発育が開始したら徐々に減量する方法が理論的に最もよい方法である.そのためには,現在用いられている75単位,100単位および150単位製剤以外に,37.5単位や50単位などの規格の製剤の販売が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら