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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻10号

1999年10月発行

今月の臨床 —リニューアル—帝王切開

ハイリスク帝切

5.多胎妊娠の帝切

著者: 柳原敏宏1 秦利之1

所属機関: 1香川医科大学母子科学

ページ範囲:P.1263 - P.1265

文献概要

 近年,体外受精・顕微授精などによる不妊治療の発達から多胎妊娠の頻度は上昇している.多胎妊娠では,妊娠中に切迫早産・子宮内胎児発育不全・前置胎盤・胎児奇形・双胎間輸血症候群・羊水過多などの合併症が多く,分娩時は,胎児仮死・臍帯下垂・臍帯脱出・懸鉤などが発生しやすい.また,母体では,妊娠中毒症が合併しやすく必然的にハイリスク妊娠となる.
 胎児環境の悪化や母体合併症の悪化といった産科的適応だけでなく,母体の高齢化および不妊治療による貴重児のため,両親が帝王切開(以後帝切)を強く希望するといった社会的適応も重なるため,帝切率も必然的に高率となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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