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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻10号

1999年10月発行

CURRENT RESEARCH

卵巣機能と血流

著者: 宮崎豊彦1 柏木哲1 吉村𣳾典1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1303 - P.1309

文献概要

 私は,「精子と活性酸素」というテーマを指導教授である飯塚理八先生(現 慶應義塾大学名誉教授)よりいただき,名取道也講師(現 国立大蔵病院臨床研究部長)のご指導のもと研究を行っておりました.1987年に飯塚先生のご推挙で排卵の研究の世界的権威である米国JohnsHopkins大学のWallach教授のもとへ留学し,卵巣の生理学についての勉強を開始いたしました.そこでは主として卵巣の灌流系を用いた実験を行い,排卵を中心として周期的にその形態を変える卵巣という神秘的な臓器に強く興味を持つこととなりました.帰国後,慶應義塾大学医学部医化学教室の末松 誠助教授らによるin situ digital microfluorographyを用いた肝臓微小循環の研究に接して,これを微小循環の特徴的変化を示す卵巣に応用できないかと考え,現在に至っております.
 第50回日本産科婦人科学会シンポジウムにおいて発表の機会が与えられ,吉村𣳾典教授のご指導でこれまでの研究の一部をまとめることができました.今後も多くの仲間達と一緒に楽しく研究ができればと考えております.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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