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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻10号

1999年10月発行

臨床経験

直腸側腔は二つある

著者: 矢吹朗彦1 朝本明弘1 干場勉1 西本秀明1 西川有紀子1

所属機関: 1石川県立中央病院産婦人科

ページ範囲:P.1317 - P.1321

文献概要

 広汎性子宮全摘出術には二つの直腸側腔が観察される.一つは,尿管と内腸骨動脈の間を侵入口として,mesoureterと骨盤側壁の間につくられる腔である.他は,広靱帯後葉と尿管の間を侵入口として,直腸子宮靱帯とmesoureterの間につくられる腔である.前者の展開は,基靱帯起始部の郭清に有利である.後者の展開は,基靱帯と仙骨/直腸子宮靱帯を完全に独立して切離することを可能にし,また尿管トンネルの入口部の試掘のルートとなる.二つの直腸側腔の融合は,より系統的な手術を確立する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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